最果ての青空

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脇見をするな。そっちを見たいなら一度でもいい、お前の全てをそこに向けろ。

恐れているうちはそいつはまだ安全だ。恐れているのは“いつか傷つけられるかもしれない”からだ、いつも本当に傷つけてくる奴はもうただ不愉快になるだけのはずだ。

一人前の人間になるにはこれだけ必要で、飯一人前はたったこれっぽっちか？

先ずはお前が自分自身の価値をもっと分かった方が良い。

叩かれて伸びるヤツなんている訳ないだろ、鉄じゃあるまいし。

俺たちをあてにし過ぎるなよ。自分なりで良いから行動して経験を積んでみろ。それがお前だけじゃなく俺たちの実にもなる、そうすればもっとお前の助けになれる。銀行みたいなもんさ、預けた金がなきゃ引き出しようもない。

受け売りだっていいだろ。それが正しいと思ったのは他でもないお前なんだから。


自分らしく在ろうとするのは良いが“自分だけ”にこだわるなよ。何だって極めようとすれば辿り着くのは似たような場所だ。それを忘れると行き先を見失うぞ。

この世界の人間はやたらと「一生に一度」を有り難がるくせして、どうしてあんなに死を恐れるんだ？