でわでわ、記念すべき第一回目の日記は先日の武術交流会について書くことにします。今回進行を務めるは私ミツカミと

 

ふう「ふうこと、フーウェントだ。以下『ふ』で表記させてもらう、よろしく。」

 

とりあえず先ずは感想から言わせてもらいますと、いやー、楽しかった!この一言に尽きまする。

 

ふ「そいつはよーござんした。ま、いい経験になったってのは疑いようもないな。何度か俺もこっそり駆り出されたが、あれだけの手練れの影を拝見できる機会はそうそう無い。」

 

ん?ちょっと待てふう。まさか勝手に入り込んだりは―

 

ふ「してないしてない。幾ら何でもその位は弁えてる。話が逸れたぞ、ほれ続き続き。」

 

ならいいんだが…それじゃあ折角影の話も出てきたし、早速だけど稽古中に試させて頂いた例の影分身の話を。

 

ふ「本当に早速だな!?他に見どころは幾らでもあっただろ。」

 

うーん、そうなんだが。それを書こうとするととんでもない量になりそうだし、個人の視点とはいえあんまり詳しく書くと後の放送の楽しみを削いでしまうやも知れぬし。それに一応ここはガイド達と関係のあるものを主として取り上げていくつもりだから、今回は見送ろうかなと。

 

ふ「…よもや面倒くさくなっただけじゃないだろうな?」

 

ノーコメントで。

影分身

 

まあこれ、本当は便宜上影分身とその場で言ってただけだったんですけど、字面通りの技法なのでこのままでいきます。ふうから教わっている影を扱う技法の基本形の一つですね。

 

ふ「正確には“影の動きに力と意味を持たせる技法”だな。影を単なる本体の動きをトレースするだけのビジョンではなく、自分と同じ力を持った行動を行ってくれる存在として捉えるもので、自身の行使した力を単純に倍加できる。あの時はこれに加えて“任意の場所に影を映す技法”と“影を立体として捉える技法”を同時に使った訳だ。すまんが詳しいやり方は割愛させてもらう、気が向いたらいつか載せるかもな。」

 

得られる結果としてはドリームマスターの精神体や第二の手足に近いものになるのですが、これらの技法とは明確に差別化出来得る特性を、先日の交流会にて発見致しました。それは“一度作ってさえしまえば影を動かす行為には脳のリソースを殆ど使わなくていい”という点です。

 

ふ「実はこの特徴、俺も知らなかったんだ。影なんだから意識を向けなくとも自分が動けば動く。この物理世界じゃなおの事当たり前の事だったのにな。まあ俺の場合比較出来る技法を使用する必要も、そんな単純な動きをさせることも無かったからなんだが。それが…ええと、空人氏だったか。彼のお陰で一つ理解が深まった。この場を借りて俺からも礼を言わせてもらう。」

 

そう、これは空人さんの優れたセンサーによって判明したんです。交流会の時私は二度、空人さんに影での攻撃を試みました。一度目は挟み撃ちにするつもりで一つ。これはちょっとしたアクシデントにより失敗。種は明かさず二度目、同じように向かいに一つ影を落としたのですが、打ち気を放つ寸前、これじゃ面白味がないと思って急遽もう一つ影を出してそれに意識を載せて打った訳です。

 

ふ「つまりこいつのイメージ内では自身を含め二人分で打とうとしていた訳だ。」

 

そしたら目隠しを取った空人さんからとんでもない一言が。『四人から攻撃された。』と。いや本と何言ってるのか仕掛けた本人ですら分かりませんでしたよ、ですが彼が指示した場所は間違いなく私の影があった場所で、それまでの反応から気のせいという事は先ず考えられない。

 

ふ「三人と言われればまだ分かった。先に出した影は直前まで意識を向けてた訳だから、釣られて動いてしまったとしてもまあ納得できる。問題は“後の一人は誰だったのか?”って事だ。」

 

その時は皆が注目してたから誰かの意線が乗ってしまったのかなという話で終わったのですが、帰って来てからとある事に気が付きまして、そのことを踏まえると、ある仮説が浮かんでくるのですよ。先の通り私は二度に渡り影と共に打った訳ですが、二回目の時私は一度目の影を消していなかったんですよね。

 

ふ「こいつは…あの時は俺もだったが。意識を向けなければ勝手に消えるものだと思っていたんだ。だがもし、最初の影がずっとそこに居て、本体と同じ動きをし続けていたら?これなら空人氏が感じた打ち気の数と一致する。そうでなくとも二つの影は正確に捉えられたから少なくとも意識を向けなくとも動き続けるのはほぼ間違いない。」

 

ただこの特性、デメリットもはっきりしてまして。意識せずとも動くは動くのですが、意識しない場合本体と全く同じ動きしかしてくれないのです。今度は魔太郎さん相手に第二の手足風に用いて投げ飛ばそうとしたときの話なのですが、私の両脇に影を映して真後ろに引いたら、影たちもまた方向修正を掛けることなくそれぞれ後ろに引いてしまったんです。結果三方向にばらばらに引っ張る形になってしまいびくともせず、慌てて方向を揃えた上殆ど力技で引いてしまいました。本当に申し訳なかった。

 

ふ「まだまだ修行が足らんな。」

 

返す言葉もない…次回の参加までにもっと磨き上げておかねば。

 

ふ「その意気だ、俺位になれれば数百単位で自立行動させることも朝飯前だぞ。」

 

いや流石にそこまでは。つか、一体何と戦わせる気だよ…

うーむ。少し長くなってしまったかな?他にも書きたいことは有るのですがここらで一区切り付けませうか。

 

ふ「端から濃ゆい内容になったな。こんなペースで大丈夫かお前?」

 

何とでも成るでしょ。そんな事悩むくらいなら続き書こうぜ!

 

ふ「お前のそういうとこ本当に呆れる位好きだわー(棒」

 

それでは、また次回!

 

―続―