さあさあ皆さんお待ちかねェ!みんな大好きふーちゃんの紹介、はっじまーるぞー!
だーからふーちゃん云うな…って、ちょっとまて。
おん?
何だこの顔は。
ええじゃないか。
ええ訳あるか!もっとましなのあるだろ!
あったと思うか?
・・・・
しゃーない。昔はむのりさんが打ってくれたドット絵使うか。
他人の描いたもんじゃねえかよ…まあいい、そんな事言ったらナタリもだしな。ありがたく使わせてもらおう。
さてじゃあぼちぼち始めっか。
やれやれ。
ナタリさんの時と同じ方式で良いかな?
良いんじゃねーか?
出会いというか原型というか、そんなのが一番最初にあったのはナタリさんですが、一番付き合いが長いヤツと言ったらこいつです。
十年は経ってるのか?あんときゃまさかこんな風に担ぎ出されるとは思ってもみなかったぜ。
吾輩とてよもや脳内会議の相手だと思ってたのがこんなになるなんて思わんかったわい。
前回の記事の通り、基本うちの子達はうちの子呼びで通しているのですが、ふうだけはパートナーという呼称を与えています。由来は昔見てた幽体離脱スレからなんですが、其れでなくとも文字通りこいつはパートナー的存在ですからね。
俺にはよくわからねえけどな。今までいろんな奴に就いて回ってきたが、何を以ってすれば相棒と呼ぶに足るのか。
うん、実を言うとこいつ実名がねーんです。名乗りにはフーウェントって使ってるけど、扱いとしてはふうと同じで渾名みたいなもん。さらに言っちゃうとフーウェントを縮めてふうになったんじゃなくて、先にふうという呼び名があってそれを引き延ばしたのがフーウェントだったり。
呼び名がないとお互いに不便だからな、実際呼ばれ方にはこだわりはないから別に何と呼ばれようと構いはしない。ただしふーちゃんはやめろ。
ぶっちゃけ何でそんなに嫌がるのさ?
…何故だろうな?正直、わからん。
身長は170…あったっけ?
知らねえよ。
まあ、そんなに高くないです。低くも無いですけど。体格は細身ですがひ弱な感じではありません。所謂、アスリート体型。
最近はちょっと癖が抜けたようですが、短めのやや跳ね気味の黒髪、ジト目がデフォの紫の眼。…そういえば初めのころよそ様に描いてもらったときは大概釣り目で描かれていたのはなんでなんだろう?まあそんなことはいいや、服は黒基調の燕尾調のナニカ。これが“今の”基本スタイル。
まあ、俺にとっちゃ決まった姿形なんてもんはありゃしないもんだからな。あと釣り目問題は単純にお前の表現力と画力の問題だろ。
本来不定形だからなお前さんは。今のふうはミツカミの影を依代にしているのでミツカミをベースにより都合のいい形を形成しているにすぎません。その気になれば人外にだってなれますしもっと言えば…言っていいか?
…まあ、別にいいか。
せうか。という訳でもっと言っちゃうと実はコイツ性別も決まっている訳では無いです。だから女性型にもなれます。もっとも性格等中身はこのままですけれど。
男でいる時間が永かったからな、板に付いちまったもんはそうそう変わらねーよ。演技をしてまで、何て状況もないしな。
因みに何で男性型でいることが多かったかというと、女性型は色々と面倒くさいから、だそうで。
だってーのにここにきて男は男で面倒だったと思う羽目になろうとはな…
しょあんめえ。吾輩も意外だったが、当時男型は結構貴重だったし、需要があったんだろ。
もうどうでもいいけどな、この姿も随分馴染んじまったし、余程がなきゃもう素体はこのままでいい位だ。
一言で言っちゃえば、何でも屋。
おいこら。
仕方ないだろ!実際お前何でもできるんだし!
だからってあれこれ事ある毎に俺に押し付けんな!
そうは言っても、吾輩お前含めてそんなにみんなにお願いしてる?
絶対量で言えばまあ…って、俺が言ってんのは比率の問題だ!つーかアクティブは確かに少ないがパッシブなタスクは殆ど俺と次いでミツハがやってるじゃねーか!
そこは素直に助かっている。
そこで殊勝になっても何の解決にもなっちゃいない。
と、こんな感じで立ち位置的な役回りは主に突っ込み役。
おいコラァ!
もうみんな大体知ってると思うしここまで読めばなんとなくわかると思うんですけどね。
突っ込みたいところは幾らでもあるが、じゃあ何で書くんだよ。
その突っ込みどころの話さね、弁明したくないのかい?正直なところ吾輩もこんなになるとは思ってなかったしな。
今更もうめんどくせえの一点張りだよ。
うん、吾輩も払拭する気は毛頭ない。
おい。
ああ、ただ根強い誤解があるような気がするからそれは言っとこうか。
あれか。
おう、あれだ。
「「べつにツンデレって訳じゃない。」」
これなー。なんでこんな扱いされるようになったんやろ?
んなもん俺が訊きてえ位だ。もっとも半数は単面白がって囃してただけだろうが。
まーねえ、思い当たる節がないこたあない。だがツンデレとは違くね?デレはあるけど別にツンじゃないじゃん。
拘るとこそこなのかよ。
まあまあまあまあ。
うん。じゃあもともとどんな奴だったのかというとね、いやまあ今もそうだけど、本当は面倒くさがりの放任主義なんだよね。
放任と云うよりは手前の事は手前でやれ、と、いいたいんだが、なあ?
んな事言われてもナー。そもお前さん一人の時はまだそれで通せたじゃないか、別に吾輩だけの所為って訳じゃない。
まあ…あいつらが来てから一気に面倒くさくなったのは確かだ…。
って、待て。なんか納得しかけちまったが結局大本辿ればお前の所為じゃねーか。
色々文句言いつつ世話焼いてくれる人と思われてる感ありますが、正確には誰もやろうとしないから仕方なくやってるところあります。非情、という訳ではないですが結構打算的で、より大きな面倒を避けるために渋々面倒事を片付けている訳です。
おいコラ無視すんな。
でも当初に比べたら随分角取れたよな。
そうかぁ…?いや…そう、かもな。俺だっていくら何でも自分の事を人情の欠片もないヤツだなんざ思っちゃいない。
むしろ気は利く方だと思うがね、お前さんは。
めんどくせえなあ。
さあ、ふうを語る上で切っても切れないところについてだ。
切れないも何も俺そのものなんだがな。
うん。今までは影使いってことになってたけど、ふうはいわば生きた影そのものです。でした。
判明したのは比較的最近、俺自身も随分と永いこと忘れていた。
詳しい話はまた後程。ここでは影を使って何ができるのかってところに焦点を当てます。
ぶっちゃけやろうと思えば、何でもできる。
そうかもしれないがそれじゃお話にならんやろう…。
んな事言っても逐一紹介してたらバカげた長さになるぞ?
別に個々で話すことはないじゃろ。こう、影を使う上での根底?基本みたいな。
ふむ…突き詰めちまえばやってることは多分一つ。「影と本体の同調」、と言ったところか?
吾輩は既に教わっている身だが、読者様向けにもうちょっと詳しく。
そうだな、例えば「丸く切り抜かれた跡のある紙」が一枚あったとしよう。
「丸く切られた紙」じゃなくて?
ああそうだ、丸い穴が開いた紙、それだけだ。そしてお前は今、答えの半分を言った。
ほう?
お前は「丸く切り抜かれた紙」と聞いて、「丸く切り取った紙」があると予想しただろう。だが俺は「切り取った紙も丸い」とは一言も言っちゃいない。
は?いやいや丸く切られた跡があるなら切ってできたものも丸いだろう?
本当にそうか?仮に本当に丸く切ったとしても、「それが今も丸い形のまま」だと「円く切られた穴を見ただけ」で断言できるか?
…。
だが、それで正しい。切り取った現物がない以上、切り取られた跡を見てその形をしたものが存在すると判断するのは当然だろう。面白いだろう?たとえそこに無くとも、全く別の形になっているとしても、「丸い紙が存在する」ことになるんだ。
そしてこの切り取ったものを本体、切り取られた跡を影に置き換えるとどうだ?それも今の例えは人の認識の話だが、世の理に至るまで話を広げればどうなると思う?
なる、ほど?
まあ文字だけでどれほど伝わるかはわからんがな。実際にものを見せながらならもう少しわかりやすくなるとは思うが。
とにかく、厳密にはもうちょっとあるが、基本的にはこの理屈で大体何とでもなる。後は使い手の技量と発想次第だ。
一応家で一番の武闘派ってことになってるけど、消去法からなってるだけであってまともな戦闘行為ができるのがこいつしかいないってだけなんだよね。
実際には何とも言えんが、もしお互い本気でやり合えるとしたら、恐らく中堅が落としどころだろうな。
じゃあなぜこいつが最強かと云うと、力を発揮するにあたっての制約が殆どないからです。他の面子には対象の制限や莫大なリスクなどがありますが、こいつにはそれがありません。
そして何よりも多様性です。他の子達は限定的に大きな効果を発揮するのに対し、さっきも言った通りふうは大体何でもできます。一部最大値では譲るが総合的に視ての最強という訳です。
だからって器用貧乏だと思われちゃ困るな。特化型相手でも簡単に負けてやるつもりはねーよ。
とまあそんな風に大見得切ったふーちゃんですが、その割には自ら「どう足掻いても勝ち目がない」と漏らした相手がうちよそ問わず結構います。
身の丈を弁えてると言ってほしいな、あと、ふーちゃん云うな。
まず筆頭としては我が家のリューンネリアがいます。まあこの子はいろんな意味で勝負にならないからね。
あいつはもう頭数に入れるのが間違いなレベルだ。
その他には、勝てないと断言した相手がサッと思いつく限り三人、グレーラインが四、五人ほど。明言はしないでおきます。気にされる方もいないと思いますが、念のため。
因みにこの方々の内数名にはとある共通点が有ったりします。ぶっちゃけ、その要素がふうの弱点です。それが何かは勿論言いませんがね。
知られたところで問題ないけどな、知ってできる位なら、その時点でそいつが俺より強いことに他ならねーよ。
だとしても、お前さんの出自に関わることだ、簡単には教える訳にゃいかんよ。
そうかい。
ただ、弱点であると同時に、この要素はふうに伸びしろがあることを確約している事だけは記しておきませう。
本来は「とある誰かの影」になるために生まれた影でした。
ま、生まれる瞬間から「誰のものでも無い影」になることが決まってたんだがな。
詳しい経緯はまた今度、それ用の場を設けて語らせてもらいます。そこからまた色々あって、今ではふうとしてここに居ついている訳です。
随分あったもんさ、自分の生まれと、その時の決意さえ忘れちまう程にな。
何で今になって思い出したかというと、こいつにはちょっと前まで家出癖がありました。
誰かさんたちのおかげでな。
おほん…そして前回の、最後の家出の際に、再会したそうです。本来の自分の持ち主となる人物に。
そいつの詳しい話もまたいつか、だ。長くなるし、何よりここで語るもんじゃない。
そうさな、とりあえず、この再開がふうにとっての大きな転機になった訳だ。具体的には、すげー丸くなった。
そうだな、以前だったらこの記事の内容でレバーに五発は入れてただろうな。
おおコワイコワイ。
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・
「「長い!!!」」
なっげえ!比較的露出の多いふうで、しかもこれでも結構削ったのになおこれか!
とは言ったものの、たかだか一ページですべて語り尽せるならそれこそ俺ってなんだよって気もするがな。
それもそうだが、なあ?
兎角、俺についてはもうこんなもんで良いだろ。細かい部分はどうせ今後もちょくちょく書いてくんだろ?
多分、そうなるだろうな。
だったら、次を誰にするかを考えるべきじゃないか?
次…次ぃ…誰にしよう…誰にするにしてもすっごい時間かかると思う…
はぁ…仕方ないと言えばないが、やれやれ。
誰になっても、その前にちょっとした題材があるから先にそれで一本書くことになりそうだけどね。
まあその辺は好きにしろ。
じゃあ〆るとするか、お疲れさん。
お疲れだよ、全く。
-了-
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